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3.11@おばけの話

2019-03-11

私は岩手の出身です。岩手に実家があり岩手や宮城に友達や親戚が当時も、今もたくさん住んでいます。

震災があって2ー3年した時、被災地に出るお化けの話を当時の勤め先の同僚と昼休みに読みました。ネットにそんなニュースが上がっていたのです。
それは震災後の夏のある時、津波のあった地区から女の子がタクシーに乗車してきたというお話です。真夏なのに女の子は真冬の格好で案の定タクシーの中で消えてしまう、というようなお話でした。(探してみたのですがこの記事は見つけられませんでした)
それを読んだ時に不覚にも涙が出そうになりました。「良かった。おばけで帰ってきてくれたんだな」「女の子(の魂?)は無事に家に帰れたかしら」と思ったんです。同僚たちは「怖い!」と言っていました。その気持ちもよくわかります。遠い、あまり縁もゆかりもないような土地のお話だったら私もそう思ったかもしれません。
最近、心理学的にみた被災地と幽霊の話をよく目にするので当時の気持ちを思い出しました。ようやく心の問題を口にしてもいい状況になってきたんだろうなと思います。

私も岩手県人でしたから思うところがあります。私は岩手の海で泳いだことがありません。真夏でも水が冷たいから。初めて瀬戸内の水をさわった時に「なんて温いんだ!」とびっくりしたものです。もし魂というものがあったとして、あの冬の冷たい海にずっと囚われているのだとしたらとてもかなしい。おばけでいいから、帰っておいでよ、と思っています。私の岩手の知り合いも「おばけくらい出るさ。何も不思議なことではない」という人の多いこと。それごと抱えて生きていかないといけない覚悟と諦め。無くしたものばかり数えず私も自分にできることを探します。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。どうぞ帰って来てくださいね。

私もなかなか遠くて帰れていませんが、もし東北に旅行に行かれる予定のある方はご連絡ください。旅行の日程や名所をアドバイスしますよ!

<陸前高田市にあった海と貝のミュージアムという博物館が好きで暇があればよく通ったものでした。海の近くの建物の中は貝の標本でいっぱいで海がキラキラしていたこと、時々思い出します。復興なんてね、まだまだなんですよ。五輪に回す予算があるなら、と言いたい>